こんにちはしゃけです。テストからの解放でまだ筆を手に取りました。
今回の記事は、「ずばりこんなマイナーフォーマットがあるんだぜ」という紹介と宣伝を兼ねたお話です。

・魔王戦とは
 勇者が魔王に立ち向うというフレーバーの下作られた、多人数戦用特殊ルールのことです。魔王チームと勇者チームに分かれ、魔王は1人、勇者は複数人でゲームを開始します。魔王の敗北か勇者の全滅により決着。特殊勝利は認められていません。

・魔王側用ルール
 必ず魔王の先手から、ドローありでゲームが始まります。初期ライフは40で、人数差による不利を防ぐために自前のデッキとは別に計略デッキが用意されます。自分のターンの戦闘前メインフェイズの開始時に、魔王は計略デッキの上を1枚表向きにし、その計略を実行します。

・勇者側のルール
 初期ライフはそれぞれ20。フェイズ進行はプレイヤー全員が同時に行いますが、マナや手札、盤面のリソースの共有は不可能となっています。プレイヤーが敗北すると、そのオーナーであるオブジェクトはゲームから取り除かれます。

・計略のルール
 統率領域に置かれ、ゲームに影響を及ぼすカードです。計略カードには計略持続計略の2種類が存在し、同名カードは2枚までで20枚以上に無作為にまとめられた1つの束を用意します。これが計略デッキです。計略は表向きにされた後は状況起因処理によってデッキの一番下に置かれます。持続計略は破棄される条件が満たされるまで表向きのまま統率者領域に残ります。破棄されると計略と同じようにデッキの一番下に置かれますが、持続計略が実行中でも次の計略は問題なく表向きにできます。
 計略カードのオーナー、コントローラーは魔王のものとなります。また「あなたがこの計略を実行中にしたとき、」から始まる計略は、誘発型能力としてスタックに乗ります。

・計略カードの特徴
 まず最大の特徴は計略カードの及ぼす効果の規模です。人数差によるアドバンテージの差を埋めるべくデザインされたため、場合によっては1枚で戦況が狂うこともあります。調子に乗っていたら返り討ちにあったこともありました。
 計略カードにも、既存のカードを想起させるような計略も、計略ならではの大味な計略も存在します。下に計略カードのテキストの一例を挙げますが、他にもどんなものがあるか、調べてみると面白いかもしれません。

あなたがこの計略を実行中にしたとき、各対戦相手は手札を公開する。あなたはそれらの手札からそれぞれ土地でないカードを1枚選ぶ。それらのプレイヤーはそれらのカードを捨てる。

あなたがこの計略を実行中にしたとき、あなたは(X)を支払ってもよい。そうした場合、あなたはX点のライフを得て、カードをX枚引く。

あなたがこの計略を実行中にしたとき、このターンに続いて追加の1ターンを行う。そのターン、計略は実行中にされない。

あなたがこの計略を実行中にしたとき、次にあなたが計略を1つ実行中にする場合、代わりに計略を3つ実行中にする。




 以上が魔王戦という特殊フォーマットの概要です。興味があれば、ぜひ魔王戦を友達と遊んでみて、新鮮な戦いを経験してくれたらなと思います。
 しかし計略カードを今から本物の紙で調達しようとすると、とてもお金がかかります。既に持ってる、あるいはどうしても本物の紙で揃えたい方はそれでいいですが、お金かけるのはちょっと…という方には、以下の方法でほぼ無料で計略カードを使えます。その方法は下に記しておきます。

Scryfallというサイトから計略カードの画像を取ってきて、カラーコピーで印刷をする。ボーラス版のアーチエネミーも全てデータが揃ってます。
MTG 魔王戦 Proxyという無料アプリをスマホでダウンロードする。こちらは全て日本語訳があります。しかしボーラス版のアーチエネミーはありません。iTunes、Google Playどちらも対応しています。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。また気が向いたらお会いしましょう。

コメント

りすの群れ
2019年1月24日23:57

魔王戦の記事!!
めちゃくちゃわかりやすくて楽しさがひしひし伝わってきましたー!!
文才ある方の文章はなんて読み応えがるのだろうか・・・羨ましいかぎり!!

あー!魔王戦、デッキはあるけど相手がおらず!!
遊んでみたいものです。

かってながらリンクさせて頂きました
よろしければ、相互の方宜しくお願いいたしますm(_ _)m