こんにちはしゃけです。今日はブロールの話です。
 2020/07/29、晴れる屋東京tcで、「Watchwolf」という団体が主催のブロールイベントが開かれており、そこに参加しました。

【イベントルール概要】
 今イベントの内容は既にWatchwolfの公式ページ(?)に英語で書いてあるので(https://www.meetup.com/ja-JP/watchwolf-mtg/events/272202301/)、それを要約しつつ、現場で直に耳にしたルールを書き足していきます。

・1ゲームの制限時間は50分。
最低4ゲーム行う。進行次第では5本目以降もあり得る。
・参加費はスタンダードリーガルのパック1パック。
・ゲーム終了後は生き残ったプレイヤーに「勝ち点」が振り分けられる。
・「勝ち点」を割り振る基準は生き残った時間が長い順。

Aが死亡→Bが死亡→Cが死亡しDが残った場合、Dが3点、Cが2点、Bが1点、Aが0点獲得となる。

・もし同時に死亡したプレイヤーが出た場合、それにより死亡したプレイヤー達は同列と扱い、その時の順位の最低点を得る。
例1
ABが同時に死亡→Cが死亡しDが残った場合、Dが3点、Cが2点、BとAは0点獲得となる。
例2
Aが死亡→BCが同時に死亡しDが残った場合、Dが3点、CとBが1点、Aが0点獲得となる。

・もし50分経って決着が付かない場合、生き残ってるプレイヤー1人につき追加の1ターンを行う。
・追加ターンが終わるとそこでゲームは強制終了。
・制限時間により強制終了後は死亡したプレイヤー1人につき、生き残っているプレイヤー全員に勝ち点を1点与えられる。
・22:45に全てのゲームを強制終了し、勝ち点を集計。3位までには賞品が贈られる。
・賞品は参加費のパックを使う。1位には参加費で徴収したパック全体の3/6を。2位は2/6、3位は1/6が貰える。割り切れず残ったパックは次回のイベントに持ち越される。(どのように持ち越さるかは未確認)
・デッキの変更は無し。
・サイドボードは無し。しかし≪願いのフェイ≫のようなサイドボードから参照してくるカードは用意してもよいとのこと。(詳しい裁定は聞きそびれてしまったため未確認。少なくとも今日のイベントではサイドボードルールを使う者はいなかった。)

【参加の仕方】
 晴れる屋とはほとんど連携を取っていないらしく、参加表明の紙に名前を書く必要などもない。ただイベント開催の席に集まって、主催者(そこそこ日本語への理解度は高いため簡単な日本語なら会話可能)に参加表明をする。一応Watchwolfの公式ページにも参加表明を出来る部分もあるため、そちらを通して登録をしておくと確実だろう。URLはこちら。(https://www.meetup.com/ja-JP/watchwolf-mtg)

【今日のメタゲーム】
死の頂点、ネスロイ/Nethroi, Apex of Death
死の頂点、ネスロイ/Nethroi, Apex of Death
ケルドの心胆、ラーダ/Radha, Heart of Keld
冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated
探索する獣/Questing Beast
混種の頂点、ロアレスク/Roalesk, Apex Hybrid(2ゲーム目から途中参戦)

 おいおい、全員緑入ってるじゃないか…。ちなみに順位は
1位:ケルドの心胆、ラーダ/Radha, Heart of Keld
2位:死の頂点、ネスロイ/Nethroi, Apex of Death
2位:冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated
となっていた。優勝嬉しいです。

【勝敗レポート(ラーダ視点)】
1ゲーム目:vs≪探索する獣≫
 …えっ、2人卓?!どうやら主催は5人卓の地獄っぷりを理解しているようで、「5人卓やるくらいなら…」ってことでこうなった。嬉しい。嬉しいが…≪探索する獣≫は苦手なんだ…。
 結果は1-2で負け。土地加速している最中に中量級の肉並べられたら追いつかへん…。幸先不安だ…。

2ゲーム目:vs≪死の頂点、ネスロイ≫vs≪混種の頂点、ロアレスク≫
 どちらも未知のデッキで一番緊張した。こちらの≪ネスロイ≫は≪貪る禿鷲≫、≪ぬかるみのトリトン≫などで墓地を肥やしてからネスロイの変容で勝つコンセプトのようだった。しかし両者の動きが遅く、こちらのランパンが間にあったため≪破滅の終焉≫X=11で≪ネスロイ≫をまず撃破。色が多いデッキほどロングゲームに持ち込むのは危険だと考えたためである。結局≪ロアレスク≫もトランプルを持ったラーダを止められず殴り切り勝利。勝ち点2点獲得。≪ロアレスク≫のメインエンジンは見えなかったが、≪鉄鱗のハイドラ≫が見えたことから、ハイドラ軸のデッキだと予測した。

3ゲーム目:vs≪死の頂点、ネスロイ≫vs≪死の頂点、ネスロイ≫
は????????帰りたいが????????
 もう片方の≪ネスロイ≫は貪欲に切削をせず、あくまでもアブザンカラーのミッドレンジだった。≪永遠神オケチラ≫≪探索する獣≫≪光明の繁殖蛾≫などの優秀な生物によるビートダウンを軸とし、墓地が肥えたら変容し再展開を狙うデッキだった。ゲーム内容は≪破滅の終焉≫で≪終末の祟りの先陣≫を叩き出し、ミッドレンジ型の方の≪ネスロイ≫を討伐。≪先陣≫のおかげで警戒が付くためブロッカーも立てられると思ったが、トップから降ってきた除去と≪厳格な者、コンラッド卿≫のルーズで敗北。2位となり1点を獲得した。
このゲームのモヤモヤポイント
 まず≪ネスロイ≫はお互い≪ネスロイ≫の方に除去を飛ばそうとはしなかった。≪ネスロイ≫で釣られるのが目に見えているからである。しかし黒の中でも唯一に等しい追放除去である≪喰らいつくし≫をこちらのラーダに当ててきた。相手の盤面には≪光明の繁殖蛾≫も≪探索する獣≫もあったにも関わらずである。「除去を当てる意味は薄い」と「除去を当てない理由」を一緒くたにして欲しくないと思ったし、ミラーマッチだからとって談合を始めるのは苦しかった。

4ゲーム目:vs≪混種の頂点、ロアレスク≫vs≪冒涜されたもの、ヤロク≫
 ≪ヤロク≫から≪裏切りの工作員≫を出されたら詰むのでひたすら引かれないことを祈りながら≪ヤロク≫を殴り続ける。≪ヤロク≫のライフが少なくなったところで≪ロアレスク≫の≪ハイドロイド混成体≫がとどめを刺し、その後はトップで≪影槍≫を引き込みライフレースで≪ロアレスク≫にせり勝つ。勝ち点2点を獲得した。
このゲームのモヤモヤポイント
 このゲームのモヤモヤの対象は対戦相手ではなく、僕自身である。上記の「≪ハイドロイド混成体≫がとどめを刺し」って部分だが、これは僕が「ヤロクを生かす理由ないっすよ」と促したからである。こう僕が口を出した経緯は、チャンプブロッカーを差し出した≪ヤロク≫が、終了ステップに≪リリアナの軍騎手≫を出し6ドローしたことが関係していたからである。≪ロアレスク≫も≪混成体≫、≪石とぐろの海蛇≫など戦力が整いきり、≪ラーダ≫も≪伝説たちの秘本≫を構えながら出方を伺っていた。≪ラーダ≫の能力で見えるのは≪秘儀の印鑑≫だった。土地は9枚並んでいたが、「仮に≪ヤロク≫を生かしたら≪工作員≫等でアドを突き放されて死にますよ。ターンを返すのは危険」と説得し、≪混成体≫で≪ヤロク≫を退場させた。それを見届けてから≪秘本≫を起動しその後トップを見るとちょうど≪影槍≫が。≪ロアレスク≫も≪影槍≫を触れず、そのまま勝ったのだが、なんというかこれでは僕のイメージが非常に悪いなと考えた。恐らく相手には≪影槍≫を抱えているにも関わらず≪ヤロク≫を意図的に殺させたと捉えられているだろう。非常に申し訳ないことをしたなと思っている。
 また≪ロアレスク≫使い、外国の方だったのだが、ゲームが始まる前にこう言っていたことを後に聞いた。「日本人は強いから、≪ヤロク≫と≪ラーダ≫が削りあうゲームにしないと」と。そのスタンスでゲームを始めていたのなら、なおさら僕の言葉は不愉快に聞こえただろう。プライズかかったゲームだからって、少しがめつかったなと反省している。

 そんなこんなで全行程が完了。3ゲーム終了時点で≪ヤロク≫≪ネスロイ≫≪ラーダ≫が同列1位で、≪ラーダ≫が勝ち、残りの卓は死亡者出ずにゲームが終わったため僕の≪ラーダ≫が優勝となった。参加費として積んだ基本セット2021を3パックと晴れる屋が特別に提供してくださった残り物プロモパックを頂いた。

 その後は主催者である(切削型の)≪ネスロイ≫使いや、Watchwolfとtcでイベント開催を手伝ってくれた晴れる屋スタッフから色々お話を聞いた。

・こんなに日本人が来たのは初めてだった。
・今は定員8名でやっているが、参加者は何人いても嬉しいのでどんどん友達を連れてきて欲しい。
・実は他店舗でもこういったイベントはやってきたが今日の人は本当に強い人が多くて嬉しかった。本気でデッキをいじる必要が出てきそうだ。
・他店舗のブロール民はカジュアルが多く飽きかけていた。
etc...

 また主催者は以外にもガチ思考寄りらしく、今日優勝した僕の≪ラーダ≫の完成度を大変賞賛してくれた。見てる限り日本人の強力なデッキ達とやってる方が楽しそうだった。負けながらも、所謂Conpetitiveな環境でのゲームを楽しんでいたことから、本当に強者との同卓を望んでいるのかなと思えた。
 このイベントのルールも人数が多いほど勝ち点を配布する量が増える仕組みとなっているため、主催者も人が集まることを強く望んでいるようだった。人が安定して集まることが分かれば、晴れる屋さんもきっと助力の範囲を広げてくれるだろうと思っているため、「ブロールを組んでいるがある相手がいない」って人は是非このイベントに参加して参加者を増やせることをアピールして頂きたい。

 そして主催者であるLachlan Scott氏、主催者の試みに賛成し力添えをしてくださった晴れる屋スタッフ、本当にありがとうございました。まだまだ学べること、反省すべきことが見つけられため、このイベントの存在を非常に感謝しています。僕は労働などで次の参加はいつになるか分かりませんが、いずれ色々なプレイヤーに認知されていって、より一層大きなイベントになることを願っています。またこの記事を拡散していって、1人でも多くのブロールプレイヤーの目に留まれば幸いだと思っています。

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