ブロールデッキ60枚解説(ケルドの心胆、ラーダ)
2020年9月24日 Magic: The Gathering こんにちはしゃけです。
9/25からはスタンダードのローテーションが入り、GRN~M20までのカードが使用不可能となります。そのため、メモ代わりに今まで使っていたブロールのデッキを1つ、端から端まで解説していこうと思います。
1.ケルドの心胆、ラーダ/Radha, Heart of Keld
統率者。土地の数だけP/T修整が出来、ライブラリートップが土地ならばそれをプレイできる。このデッキのコンセプトはズバリ「こいつで3人殺し切る」なので、この構築はかなり≪ラーダ≫の補強に寄せている。
2.樹上の草食獣/Arboreal Grazer
初動でこいつが置けると2t目にラーダが出せる。またこの環境は3マナか4マナに土地加速呪文が集中しているので、それをいち早く唱えることにも貢献してくれる。タフ3到達なので序盤のブロッカーとしては非常に優秀。
3.漁る軟泥/Scavenging Ooze
ブロッカー兼墓地対策兼ライフゲイン枠。緑には墓地のカードを手札に戻せるカード、黒にはリアニメイトカードが複数存在しているため採用に至った。こいつ自身を育てることも可能で、ライフに余裕があればアタッカーとしても使える。
4.迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking
≪ラーダ≫の常在型能力と最も相性がいいのはズバリ土地のプレイ権利を増やせるカードということで採用。ブロッカーと呼ぶにはとても頼りないため、ほぼ置物である。
5.イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilysian Grove
土地プレイ権増加カード。この環境は≪花の絨毯≫などの、対戦相手の土地タイプを参照するカードが存在していないため、出すことによって何かのリスクが伴うことは全くない。タフネスが4もあるため、ブロッカーとしても及第点。
6.角突きの導師/Hornbash Mentor
≪ラーダ≫の起動型能力の戦闘ダメージを無理やりにでも通す用。トランプルカウンターを乗せるので、≪無情な行動≫をケア出来、≪ラーダ≫本体を消さないと一生トランプルを剥がせない。こいつ自身の起動型能力も非常に強力。
7.水晶壊し/Gemrazer
置物対策兼≪ラーダ≫強化枠。≪ラーダ≫の上に変容することで、基本のサイズを一回り上げつつ置物を割り、トランプルで突破しに行ける。≪ラーダ≫がエルフで本当に良かった。
8.探索する獣/Questing Beast
雑なアタッカー兼ブロッカー。≪鉄鱗のハイドラ≫や≪鎖を解かれしもの、ポルクラノス≫などの「ダメージを軽減する」系の能力の対策になる。≪ラーダ≫とはなんのシナジーも無いが、ただ強い。
9.真面目な身代わり/Solemn Simulacrum
ランパン兼ブロッカー。自分の土地の数を参照する能力が≪ラーダ≫に備わってるため、土地加速カードは何枚入れても困らない。
10.引き裂くシャーマン/Sunder Shaman
置物対策。このデッキの都合上、トランプルを与えるカードは多く積まれているため、≪猫の君主≫よりも活躍の機会は多い。≪巨大猿、コグラ≫は攻撃が通らずとも置物に触れるが、こちらの方が軽いし、せっかく赤緑のデッキだしということでこちらを採用。
11.無作法な挑発者/Brash Taunter
ブロッカー兼実質追加戦闘枠。トランプルを持たない地上のクリーチャーからの攻撃を完全にシャットアウトし、雑なファッティが出されようものなら積極的に格闘を仕掛けに行き、ファッティのコントローラーであるプレイヤーを排除に行ける。膨れ上がった≪ラーダ≫と格闘をすれば、≪ラーダ≫に≪平和の心≫等を貼られた上でも殺しに行ける。
12.長老ガーガロス/Elder Gargaroth
アタッカー兼ブロッカー。警戒到達を持っているだけでも十分偉いのに攻撃してもブロックしてもアドを稼げる怪物。某黒使いの「令和の≪墓所のタイタン≫」という表現は的確だと思う。
13.青銅血のパーフォロス/Purphoros, Bronze-Blooded
速攻付与枠。速攻で走る≪ラーダ≫も十分強いので採用。≪野生の律動≫は破壊されるため、破壊不能であるこいつに任せた。赤信心5を揃えるのは非常に難しいので、ブロッカーとして立つ時は一度も見たことが無い。
14.豆の木の巨人/Beanstalk Giant
土地加速兼アタッカー。10/10以上になることはザラなため、≪ラーダ≫を再展開するまではこいつに攻撃を任せることも多い。トランプルを高い頻度で得るため、除去を吐かせる囮としても使える。
15.ニクス咲きの古きもの/Nyxbloom Ancient
マナ加速枠。土地2枚で≪ラーダ≫を1回起動できるため、こいつが生きてターンが帰ってくるのであれば確実に1人ずつ殺しに行けるだろう。3桁打点も夢ではない。
16.世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World
マナ加速枠。こいつのために森は多めに採用しているため、得られる恩恵は非常に大きくなる。≪イリーシア木立のドライアド≫がいれば全ての土地を森と言い張れるため、≪マナの反射≫もびっくりのマナ加速が狙える。
17.精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon
リセット枠。危険度の高いコスト8以上の有色のパーマネントカードはほぼ存在していないので、-Xだけで≪次元の浄化≫と同等のことは可能だろう。
18.夏の帳/Veil of Summer
≪裏切りの工作員≫、≪キオーラ、海神を打ち倒す≫、などのコントロール奪取カード、≪鎖を解かれしもの、ポルクラノス≫などの除去カードから≪ラーダ≫を守るために採用。唱えてもないのにうっかり引くこともたまにあります。
19.投げ飛ばし/Fling
実質追加戦闘枠。≪平和の心≫や≪スコフォスの迷宮≫を無理やり突破し対戦相手を1人持っていくことも出来る。
20.英雄的介入/Heroic Intervention
≪ヘリオッドの介入≫、≪空の粉砕≫などの大規模除去対策用。≪夏の帳≫ではカバーできない部分から守るためのカード。
21.耕作/Cultivate
土地加速枠。土地加速の中では最も信用できる。
22.菌類の再誕/Fungal Rebirth
回収枠。トランプル付与の置物などを再展開するためのカード。苗木トークンが出るかどうかの死亡チェックは自分の生物じゃなくてもいいので、予想以上に苗木を出せる場面は多かった。苗木トークンはもちろんブロッカーに回している。≪エンバレスの宝剣≫のコストを下げるために殴ることも。
23.迂回路/Circuitous Route
土地加速枠。4マナ→7マナにジャンプ出来るのが非常に偉い。落ちてしまうなんて悲しいなぁと思ってたらZNRで似たようなことが書いてあるカードが刷られていた。なぜ…。
24.移動経路/Migration Path
土地加速枠。基本土地が枯れたり、サーチが禁じられている際はサイクリングも可能。こんなに気軽に≪爆発的植生≫の完全上位互換が刷られていくのを見ると、涙が止まらない。
25.過去と未来/Once and Future
回収枠。ブロールで唯一非パーマネントカードを回収できる唯一無二の存在。≪英雄的介入≫などを使い回すのが主な運用方法である。
26.僻境への脱出/Escape to the Wilds
ドロー枠。5マナ5ドローで土地プレイ権が一時的ではあるが増えるのは非常に強力。捲れ次第では取捨選択に悩まされることも。
27.再発生/Regenesis
回収枠。5マナと重い代わりに2枚拾える。
28.影槍/Shadowspear
トランプルと絆魂付与枠。赤緑というカラーで絆魂を付与できるカードはこれしか無く、これ1枚と≪ラーダ≫を維持し続けるだけで勝ててしまう。回収枠カードでは是非これを拾い続けたい。
29.鏡の盾/Mirror Shield
呪禁付与枠。…のつもりが≪怪物の災厄、チェビル≫、≪巧妙な工作員、アリーラ≫と立て続けにマッチングし、接死持ちのチャンプブロックもアタックも許さないという場面が発生し、不名誉にも「接死メタ枠」と捉えられる手違いが発生した。
30.伝説たちの秘本/Tome of Legends
積極的に殴り、≪ラーダ≫が軽いクリーチャーであることに目を付け採用。1ドローを積み重ねて行けばこれ単体で5枚は引ける破格の置物。
31.エンバレスの宝剣/Embercleave
トランプル付与枠。インスタントタイミングで出せることによる奇襲性が非常に高く、「トランプルついて無いしチャンプブロックで」と宣言した直後に叩きつければそのまま殺すことも出来るだろう。割られない限り永続しつづける令和の≪ティムールの激闘≫である。
32.グレートヘンジ/The Great Henge
アド稼ぎ兼ライフゲイン枠。生物はかなり少なめだが、≪ラーダ≫が軽いため引きやすく、パワーが上がりやすいため最低マナコストで唱えやすいのが利点。毎ターン2点ゲインも殴り合い環境では軽視できない。
33.踏み穴のクレーター/Footfall Crater
速攻トランプル付与枠。≪廃墟の地≫まで入れてる外人兄貴に割られ続けたため、基本土地にエンチャントするクセが付いた。
34.ガラクの蜂起/Garruk’s Uprising
トランプル付与枠。≪グレートヘンジ≫と同じくクリーチャーが少なめなのでドローは期待できないが、トランプルが付くだけでも破格の性能である。
35.狩猟の神のお告げ/Omen of the Hunt
インスタントで撃てる土地加速枠。≪鋭い目、ナイレア≫や≪運命の神、クローティス≫を採用していれば、信心稼ぎで奇襲をかけられるというプレイも出来るが、どちらも採用してないのでインスタントで撃てることによる旨みは無に等しい。しかし貴重な土地加速枠なので文句は言えない。
36.荒野の再生/Wilderness Reclamation
特別枠。≪ポルクラノス≫の格闘構え対策、インスタントで動きやすくするために採用。
37.眷者の居留地/Bonders’ Enclave
雑に強い土地兼≪死者の原野≫のカウント稼ぎ枠。基本起動してる暇は無い。
38.エンバレス城/Castle Embereth
雑に強い土地兼≪原野≫カウント稼ぎ枠。基本起動してる暇は無い。
39.ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig
雑に強い土地。≪ラーダ≫を1tに2回以上起動する際に便利。
40.統率の塔/Command Tower
雑に便利な土地兼≪原野≫カウント稼ぎ枠。初版が全然売ってないのでELD版使ってる。
41.寓話の小道/Fabled Passage
ライブラリートップシャッフル枠。≪世界のるつぼ≫欲しいと何億回も言った。ZNRで本当に来るとは思わなかった。
42.死者の原野/Field of the Dead
≪ラーダ≫以外の勝ち筋兼ブロッカー。これを運用するために基本土地を削ったが、これを探せる≪ナイレアの介入≫を採用する枠が決まらず、気が付けばローテーションが来てしまった。無念。
43.~52.森/Forest*10
≪ニッサ≫用にかなり多めに採用。土地加速呪文で持ってくる際も、山が2枚あればずっと森しかサーチしない。
53.グルールのギルド門/Gruul Guildgate
≪原野≫稼ぎ兼≪迂回路≫用。タップインがストレス。
54.総動員地区/Mobilized District
令和のミシュラランド兼≪原野≫カウント用。殴ることもブロックすることもほぼ無い。
55.~57.山/Mountain*3
最も優先度の低い基本土地。
58.岩だらけの高地/Rugged Highlands
≪原野≫カウント稼ぎ枠。1点ゲインできる。
59.踏み鳴らされる地/Stomping Ground
≪原野≫カウント稼ぎ枠。≪ニッサ≫も採用してるので入れ得。
60.奔放の神殿/Temple of Abando
≪原野≫カウント稼ぎ枠。タップインだけど占術1が有能。
【最後に】
≪ラーダ≫ブロールは崩さず、次のZNR環境でも使い続けるだろう。というより、≪ラーダ≫に入れない理由が見当たらないレベルの新規カードが多く収録されてしまい、ローテーションにより失ったものの重さと、ZNR1セットで得たものが全く釣り合っていない。1vs1であるアリーナのブロールでは≪創造の座、オムナス≫がトップメタに君臨していることから、土地が主軸のデッキは非常に安定度が高いことが分かる。同じカラーで≪世界を彫る者、ファイラス≫という伝説も刷られている。≪エンバレスの宝剣≫≪踏み穴のクレーター≫の続投、≪アクームの怒り、モラウグ≫などの異常に暴力的な新規カードで、赤緑は非常に良い位置にいると言える。やるべきことの単純さ、勝ち筋の太さ、安定度の高さから、ブロールを始めたいが何を組めば…と悩んでいる人は赤緑から初めてみるのはいかがだろうか。
9/25からはスタンダードのローテーションが入り、GRN~M20までのカードが使用不可能となります。そのため、メモ代わりに今まで使っていたブロールのデッキを1つ、端から端まで解説していこうと思います。
ケルドの心胆、ラーダ/Radha, Heart of Keld
クリーチャー
樹上の草食獣/Arboreal Grazer
漁る軟泥/Scavenging Ooze
迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking
イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilysian Grove
角突きの導師/Hornbash Mentor
水晶壊し/Gemrazer
探索する獣/Questing Beast
真面目な身代わり/Solemn Simulacrum
引き裂くシャーマン/Sunder Shaman
無作法な挑発者/Brash Taunter
長老ガーガロス/Elder Gargaroth
青銅血のパーフォロス/Purphoros, Bronze-Blooded
豆の木の巨人/Beanstalk Giant
ニクス咲きの古きもの/Nyxbloom Ancient
プレインズウォーカー
世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World
精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon
呪文
夏の帳/Veil of Summer
投げ飛ばし/Fling
英雄的介入/Heroic Intervention
耕作/Cultivate
菌類の再誕/Fungal Rebirth
迂回路/Circuitous Route
移動経路/Migration Path
過去と未来/Once and Future
僻境への脱出/Escape to the Wilds
再発生/Regenesis
アーティファクト
影槍/Shadowspear
鏡の盾/Mirror Shield
伝説たちの秘本/Tome of Legends
エンバレスの宝剣/Embercleave
グレートヘンジ/The Great Henge
エンチャント
踏み穴のクレーター/Footfall Crater
ガラクの蜂起/Garruk’s Uprising
狩猟の神のお告げ/Omen of the Hunt
荒野の再生/Wilderness Reclamation
土地
眷者の居留地/Bonders’ Enclave
エンバレス城/Castle Embereth
ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig
統率の塔/Command Tower
寓話の小道/Fabled Passage
死者の原野/Field of the Dead
森/Forest*10
グルールのギルド門/Gruul Guildgate
総動員地区/Mobilized District
山/Mountain*3
岩だらけの高地/Rugged Highlands
踏み鳴らされる地/Stomping Ground
奔放の神殿/Temple of Abandon
1.ケルドの心胆、ラーダ/Radha, Heart of Keld
統率者。土地の数だけP/T修整が出来、ライブラリートップが土地ならばそれをプレイできる。このデッキのコンセプトはズバリ「こいつで3人殺し切る」なので、この構築はかなり≪ラーダ≫の補強に寄せている。
2.樹上の草食獣/Arboreal Grazer
初動でこいつが置けると2t目にラーダが出せる。またこの環境は3マナか4マナに土地加速呪文が集中しているので、それをいち早く唱えることにも貢献してくれる。タフ3到達なので序盤のブロッカーとしては非常に優秀。
3.漁る軟泥/Scavenging Ooze
ブロッカー兼墓地対策兼ライフゲイン枠。緑には墓地のカードを手札に戻せるカード、黒にはリアニメイトカードが複数存在しているため採用に至った。こいつ自身を育てることも可能で、ライフに余裕があればアタッカーとしても使える。
4.迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking
≪ラーダ≫の常在型能力と最も相性がいいのはズバリ土地のプレイ権利を増やせるカードということで採用。ブロッカーと呼ぶにはとても頼りないため、ほぼ置物である。
5.イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilysian Grove
土地プレイ権増加カード。この環境は≪花の絨毯≫などの、対戦相手の土地タイプを参照するカードが存在していないため、出すことによって何かのリスクが伴うことは全くない。タフネスが4もあるため、ブロッカーとしても及第点。
6.角突きの導師/Hornbash Mentor
≪ラーダ≫の起動型能力の戦闘ダメージを無理やりにでも通す用。トランプルカウンターを乗せるので、≪無情な行動≫をケア出来、≪ラーダ≫本体を消さないと一生トランプルを剥がせない。こいつ自身の起動型能力も非常に強力。
7.水晶壊し/Gemrazer
置物対策兼≪ラーダ≫強化枠。≪ラーダ≫の上に変容することで、基本のサイズを一回り上げつつ置物を割り、トランプルで突破しに行ける。≪ラーダ≫がエルフで本当に良かった。
8.探索する獣/Questing Beast
雑なアタッカー兼ブロッカー。≪鉄鱗のハイドラ≫や≪鎖を解かれしもの、ポルクラノス≫などの「ダメージを軽減する」系の能力の対策になる。≪ラーダ≫とはなんのシナジーも無いが、ただ強い。
9.真面目な身代わり/Solemn Simulacrum
ランパン兼ブロッカー。自分の土地の数を参照する能力が≪ラーダ≫に備わってるため、土地加速カードは何枚入れても困らない。
10.引き裂くシャーマン/Sunder Shaman
置物対策。このデッキの都合上、トランプルを与えるカードは多く積まれているため、≪猫の君主≫よりも活躍の機会は多い。≪巨大猿、コグラ≫は攻撃が通らずとも置物に触れるが、こちらの方が軽いし、せっかく赤緑のデッキだしということでこちらを採用。
11.無作法な挑発者/Brash Taunter
ブロッカー兼実質追加戦闘枠。トランプルを持たない地上のクリーチャーからの攻撃を完全にシャットアウトし、雑なファッティが出されようものなら積極的に格闘を仕掛けに行き、ファッティのコントローラーであるプレイヤーを排除に行ける。膨れ上がった≪ラーダ≫と格闘をすれば、≪ラーダ≫に≪平和の心≫等を貼られた上でも殺しに行ける。
12.長老ガーガロス/Elder Gargaroth
アタッカー兼ブロッカー。警戒到達を持っているだけでも十分偉いのに攻撃してもブロックしてもアドを稼げる怪物。某黒使いの「令和の≪墓所のタイタン≫」という表現は的確だと思う。
13.青銅血のパーフォロス/Purphoros, Bronze-Blooded
速攻付与枠。速攻で走る≪ラーダ≫も十分強いので採用。≪野生の律動≫は破壊されるため、破壊不能であるこいつに任せた。赤信心5を揃えるのは非常に難しいので、ブロッカーとして立つ時は一度も見たことが無い。
14.豆の木の巨人/Beanstalk Giant
土地加速兼アタッカー。10/10以上になることはザラなため、≪ラーダ≫を再展開するまではこいつに攻撃を任せることも多い。トランプルを高い頻度で得るため、除去を吐かせる囮としても使える。
15.ニクス咲きの古きもの/Nyxbloom Ancient
マナ加速枠。土地2枚で≪ラーダ≫を1回起動できるため、こいつが生きてターンが帰ってくるのであれば確実に1人ずつ殺しに行けるだろう。3桁打点も夢ではない。
16.世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World
マナ加速枠。こいつのために森は多めに採用しているため、得られる恩恵は非常に大きくなる。≪イリーシア木立のドライアド≫がいれば全ての土地を森と言い張れるため、≪マナの反射≫もびっくりのマナ加速が狙える。
17.精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon
リセット枠。危険度の高いコスト8以上の有色のパーマネントカードはほぼ存在していないので、-Xだけで≪次元の浄化≫と同等のことは可能だろう。
18.夏の帳/Veil of Summer
≪裏切りの工作員≫、≪キオーラ、海神を打ち倒す≫、などのコントロール奪取カード、≪鎖を解かれしもの、ポルクラノス≫などの除去カードから≪ラーダ≫を守るために採用。唱えてもないのにうっかり引くこともたまにあります。
19.投げ飛ばし/Fling
実質追加戦闘枠。≪平和の心≫や≪スコフォスの迷宮≫を無理やり突破し対戦相手を1人持っていくことも出来る。
20.英雄的介入/Heroic Intervention
≪ヘリオッドの介入≫、≪空の粉砕≫などの大規模除去対策用。≪夏の帳≫ではカバーできない部分から守るためのカード。
21.耕作/Cultivate
土地加速枠。土地加速の中では最も信用できる。
22.菌類の再誕/Fungal Rebirth
回収枠。トランプル付与の置物などを再展開するためのカード。苗木トークンが出るかどうかの死亡チェックは自分の生物じゃなくてもいいので、予想以上に苗木を出せる場面は多かった。苗木トークンはもちろんブロッカーに回している。≪エンバレスの宝剣≫のコストを下げるために殴ることも。
23.迂回路/Circuitous Route
土地加速枠。4マナ→7マナにジャンプ出来るのが非常に偉い。落ちてしまうなんて悲しいなぁと思ってたらZNRで似たようなことが書いてあるカードが刷られていた。なぜ…。
24.移動経路/Migration Path
土地加速枠。基本土地が枯れたり、サーチが禁じられている際はサイクリングも可能。こんなに気軽に≪爆発的植生≫の完全上位互換が刷られていくのを見ると、涙が止まらない。
25.過去と未来/Once and Future
回収枠。ブロールで唯一非パーマネントカードを回収できる唯一無二の存在。≪英雄的介入≫などを使い回すのが主な運用方法である。
26.僻境への脱出/Escape to the Wilds
ドロー枠。5マナ5ドローで土地プレイ権が一時的ではあるが増えるのは非常に強力。捲れ次第では取捨選択に悩まされることも。
27.再発生/Regenesis
回収枠。5マナと重い代わりに2枚拾える。
28.影槍/Shadowspear
トランプルと絆魂付与枠。赤緑というカラーで絆魂を付与できるカードはこれしか無く、これ1枚と≪ラーダ≫を維持し続けるだけで勝ててしまう。回収枠カードでは是非これを拾い続けたい。
29.鏡の盾/Mirror Shield
呪禁付与枠。…のつもりが≪怪物の災厄、チェビル≫、≪巧妙な工作員、アリーラ≫と立て続けにマッチングし、接死持ちのチャンプブロックもアタックも許さないという場面が発生し、不名誉にも「接死メタ枠」と捉えられる手違いが発生した。
30.伝説たちの秘本/Tome of Legends
積極的に殴り、≪ラーダ≫が軽いクリーチャーであることに目を付け採用。1ドローを積み重ねて行けばこれ単体で5枚は引ける破格の置物。
31.エンバレスの宝剣/Embercleave
トランプル付与枠。インスタントタイミングで出せることによる奇襲性が非常に高く、「トランプルついて無いしチャンプブロックで」と宣言した直後に叩きつければそのまま殺すことも出来るだろう。割られない限り永続しつづける令和の≪ティムールの激闘≫である。
32.グレートヘンジ/The Great Henge
アド稼ぎ兼ライフゲイン枠。生物はかなり少なめだが、≪ラーダ≫が軽いため引きやすく、パワーが上がりやすいため最低マナコストで唱えやすいのが利点。毎ターン2点ゲインも殴り合い環境では軽視できない。
33.踏み穴のクレーター/Footfall Crater
速攻トランプル付与枠。≪廃墟の地≫まで入れてる外人兄貴に割られ続けたため、基本土地にエンチャントするクセが付いた。
34.ガラクの蜂起/Garruk’s Uprising
トランプル付与枠。≪グレートヘンジ≫と同じくクリーチャーが少なめなのでドローは期待できないが、トランプルが付くだけでも破格の性能である。
35.狩猟の神のお告げ/Omen of the Hunt
インスタントで撃てる土地加速枠。≪鋭い目、ナイレア≫や≪運命の神、クローティス≫を採用していれば、信心稼ぎで奇襲をかけられるというプレイも出来るが、どちらも採用してないのでインスタントで撃てることによる旨みは無に等しい。しかし貴重な土地加速枠なので文句は言えない。
36.荒野の再生/Wilderness Reclamation
特別枠。≪ポルクラノス≫の格闘構え対策、インスタントで動きやすくするために採用。
37.眷者の居留地/Bonders’ Enclave
雑に強い土地兼≪死者の原野≫のカウント稼ぎ枠。基本起動してる暇は無い。
38.エンバレス城/Castle Embereth
雑に強い土地兼≪原野≫カウント稼ぎ枠。基本起動してる暇は無い。
39.ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig
雑に強い土地。≪ラーダ≫を1tに2回以上起動する際に便利。
40.統率の塔/Command Tower
雑に便利な土地兼≪原野≫カウント稼ぎ枠。初版が全然売ってないのでELD版使ってる。
41.寓話の小道/Fabled Passage
ライブラリートップシャッフル枠。≪世界のるつぼ≫欲しいと何億回も言った。ZNRで本当に来るとは思わなかった。
42.死者の原野/Field of the Dead
≪ラーダ≫以外の勝ち筋兼ブロッカー。これを運用するために基本土地を削ったが、これを探せる≪ナイレアの介入≫を採用する枠が決まらず、気が付けばローテーションが来てしまった。無念。
43.~52.森/Forest*10
≪ニッサ≫用にかなり多めに採用。土地加速呪文で持ってくる際も、山が2枚あればずっと森しかサーチしない。
53.グルールのギルド門/Gruul Guildgate
≪原野≫稼ぎ兼≪迂回路≫用。タップインがストレス。
54.総動員地区/Mobilized District
令和のミシュラランド兼≪原野≫カウント用。殴ることもブロックすることもほぼ無い。
55.~57.山/Mountain*3
最も優先度の低い基本土地。
58.岩だらけの高地/Rugged Highlands
≪原野≫カウント稼ぎ枠。1点ゲインできる。
59.踏み鳴らされる地/Stomping Ground
≪原野≫カウント稼ぎ枠。≪ニッサ≫も採用してるので入れ得。
60.奔放の神殿/Temple of Abando
≪原野≫カウント稼ぎ枠。タップインだけど占術1が有能。
【最後に】
≪ラーダ≫ブロールは崩さず、次のZNR環境でも使い続けるだろう。というより、≪ラーダ≫に入れない理由が見当たらないレベルの新規カードが多く収録されてしまい、ローテーションにより失ったものの重さと、ZNR1セットで得たものが全く釣り合っていない。1vs1であるアリーナのブロールでは≪創造の座、オムナス≫がトップメタに君臨していることから、土地が主軸のデッキは非常に安定度が高いことが分かる。同じカラーで≪世界を彫る者、ファイラス≫という伝説も刷られている。≪エンバレスの宝剣≫≪踏み穴のクレーター≫の続投、≪アクームの怒り、モラウグ≫などの異常に暴力的な新規カードで、赤緑は非常に良い位置にいると言える。やるべきことの単純さ、勝ち筋の太さ、安定度の高さから、ブロールを始めたいが何を組めば…と悩んでいる人は赤緑から初めてみるのはいかがだろうか。
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